2.5.1 照度(単位:ルクス)
照度(illuminance)とは、平面状の物体に照射された光の明るさを表す心理的な物理量のことである。単位面積あたりに照射された光束と等しい。文字通り、どれだけ対象物を「照らしている」かを表す指標であり、机の上や部屋などの明るさを示すのに利用される。 単位は、国際単位系ではルクス (lx) またはルーメン毎平方メートル (lm/㎡) である。JIS照度基準では、建物別、部屋別、行為別に照度の基準値が示されている。
「照度(単位:ルクス)と明るさの目安」を下表に示す。これらの値はもちろん周囲の状況等によって変化するので使用するに当たっては注意する必要がある。
照度(ルクス) |
明 る さ の 目 安 |
(ルクス) |
100,000 |
・雪山・真夏の海岸 |
>100,000 35,000 |
10,000 |
・曇天日出1時間後太陽光 |
2,000 |
1,000 |
・晴天日入1時間前太陽光 |
1,000 150~200 |
100 |
・街灯下 |
50~100 |
10 |
・ロウソク@20cm |
10~15 |
1 |
・月明り |
0.5~1 |
通常、明るさは照度によってあらわされるが、明るさを与える明かりはいろいろな方法がある。数に示すように、ヒトの視覚は昼間視、黄昏視、夜間視という3つ分けられるが、物の明暗や物の形・色の識別能力にその能力の違いが顕著に表れる。
さらに、ヒトの目の感度は105~10-4まで実に109、つまりなんと10億倍の違いを感じるセンサーを持っていることになる。
