
実際にはどのようにLUTが使われているかというと、図1に示すように色空間を変換する場合に用いられる。もちろん通常色変換*1を行う場合には、色変換式を使ってそれに画像データを当てはめて行えばよいが、この方法だと効率が悪くなるので、LUTを使って効率的に色変換を行うことになる。
LUTの作業は、一般に図2に示す通り、一元(1D)と三次元(3D)があり色空間変換のバックグラウンドで高速で処理される。
1Dの場合は、入力データがR:60、G:70、B:80であるときは、表中の「In」が60の時に赤のOutが80、InがG:70の時は、Outが95、InがB:80の時は、Outが95となり、
基の画像がR:60、G:70、B:80のデータは、色空間変換後の画像データはR:80,G:95,B:95となる。また、3Dの場合は、入力データがR:50,G:60,,B:50のとき、出力はInが3つとも一致するものを選択し、その出力としてR:75,G:80;B:70という画像データに変換される。
このように、LUTは元の色空間と変換先の色空間が表(テーブル)に置換されているデータを選ぶだけで良いことになるので素早く変換することが出来き、処理時間が短縮される。
*1 色空間変換:
ICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム、International Color Consortium)に準拠したカラーマネージメントシステムでは、装置やデータドキュメントで使用されるRGBやCMYKなどのデバイスディペンデントカラー(Device Dependent Color/装置依存色)を、ICCプロファイルを使用してCIE L*a*b*、CIE XYZなどのデバイスインディペンデントカラー(Device Independent Color/装置非依存色、装置独立色)で管理されるPCS(Profile Connection Space)に色空間の変換を行う。