アンディマンのテクノロジー(援技力)

写真表現に関わる専門的な知識を補うために設けたブログです。 新たらしい時代に相応しい技術情報を掲載していきます。 普段疑問に思った問題の解決に繋げるテーマを醸成していきます。

2018年08月

ICCプロファイルの活かし方

ICS_ICC_プロファイル_マッチング_2_new

 ICCプロファイルの重要なことは、画像情報がメタデータとして原画像創成時に付託され、それがプリントアウトされるまで変更・維持されることであるから、メタデータをきちんと作らないとダメであるということである。
だから、市場に出回っている画像は全てICCプロファイルが添付されているのが常識である。(一部の画像ファイルは「ICCプロファイル無し」もあるが、こんなことを平気でやっている人は言語道断で、もはやプロのフォトグラファとは言い難い。とはいえ、市販のレタッチソフトを使えばICCプロファイルを作らなくともデフォルト値でICCプロファイルを作ってくれるのであるから安心して頂きたい。)
 ICCプロファイルを一度作ってさえしまえば、あとはどのプロセスにおいてもICCプロファイルの情報を参照して正しい色管理ができるようのな仕組みが出来上がっているのである。それにICCプロファイルは世界中で統一されており、だれででも理解できる言語になっていると言える。
 忘れてはならないことは、どのデバイスにもプロファイルが用意されているので、原画像をレタッチしたり、色空間変換したりする場合にそれぞれがマッチングを取られた状態に補正・修正されことである。つまり、固有のICCプロファイルをもつデバイス同士の間や原画像とデバイスの間で整合性が取れて(良い例がガンマ補正=システムガンマできる環境がある)、原画像を壊すころなくスムーズに運用管理されてゆくものである。勿論、これらの中枢となる主幹的な色空間(共通色空間)は、CIEの推奨するCIE L*a*b*表色系である。(他にもCIE XYZなどがある)

ICCプロファイルの重要性

ICS_ICC_プロファイル_2_new

 この図は各デバイスに属するICCプロファイルの関連を図示したものである。
 ICCプロファイルとは、カラーマネジメントにおいて、インターナショナル・カラー・コンソーシアム (ICC) の公表した標準に従い、色に関わる入出力機器や色空間を特徴付ける一連のデータである。プロファイルは特定機器の色特性や見た目の要求仕様を記述したもので、デバイスの入力と出力の色空間のマッピングや「プロファイル接続空間 (PCS)」で定義される。PCSとしてはCIELAB (L*a*b*) やCIEXYZがある。マッピングは表形式で示され、表にない値には内挿を行うか、変換のための一連のパラメータを用意する。

色を捉える機器や色を表示する機器にはそれぞれのプロファイルがある。製造業者によっては製品のプロファイルを提供しており]、中にはユーザーが測色計分光測色計などを使って自前のプロファイルを作成できる製品もある。

ICCはフォーマットは正確に定義しているが、アルゴリズムや処理の詳細は定義していない。したがって、ICCプロファイルを使ったアプリケーションやシステムには様々なバリエーションが生まれる余地がある。

2009年現在の最新版は4.2である。

 ICCプロファイルは、カラーマネージメントシステムにおいて重要な要素(3つある)である。つまり、作成した画像にはその履歴(プロファイル)ともいうべき画像創成の歴史が書かれている。これを画像に貼りつけることで世界統一、万人に共通の言語(メタデータ)として認識される。


カラーマネージメントからのギアシフト


ICS_CMM_色変換_仕組_6_new
 カラーマネージメントシステムとその応用分野
 カラーマネージメントシステムが画像創成の基本構成であることは間違いのないことであるが、果たしてどんな分野で活用され、実践されているのであろうか?
最近の応用分野を見ると、上図のよう広い範囲の業務に関わっていることが分かる。
これから必要になる適用分野は、目的別にテーマを分類すると、「イメージクリエーション」「デジタルコミュニケーション」「イメージエディット」「リモートプルーフ」の4つになる。(分類方法は様々あって異論が噴出しそうであるが、別の考えがあれば必要に応じて自由に修正して頂きたい)

1.イメージクリエーション

 従来からあるカラーマネージメントシステムとは基本的な違いがあり、少なくともクライアントの要求仕様に合ったコンテンツを提供しようとするものである。従って、対象となるものは、照明光源や入力デバイスから出力デバイスや評価装置までのあらゆるデバイスに関する技術手段やノウハウなどが挙げられる。

 近年の映像文化は、デバイスやインフラなどのハードウェアからソフトウェアを含めて衰退を余儀なくされている。この状態から脱し映像文化をさらに発展させるためには、映像表現と映像技術の両面からアプローチし、両者を平行して高めていくことが必須の対応策といえよう。

 カラーマネージメントシステムとの違いは、イメージクリエーションがその上位概念にあり、このイメージクリエーションシステムではカラーマネージメントシステムを包含しながらも、その他の全てのプロセスに関わる機能や役割を発揮できるような仕組みを指す。

 

2.デジタルコミュニケーション

 コンピューターやインターネットを利用する情報通信技術の総称である。コンピューターやインターネットを利用して情報を収集・処理・分析を行い、発信することである。

画像映像のデータは、今やデジタル一辺倒になったが、アナログと共存により味わい深い画像を創成できる。

 

3.イメージエディット

例えば、①撮影した写真を加工して思い通りの見栄えに仕上げたり、②画像や文字を使ってWebページやバナーなどをデザインしたり、③水彩画や油絵のような手描きのタッチをデジタルで表現したり、することである。これらは、プロとアマチュアとか関係なく誰でも使用できる画像編集ソフトウェアというツール使って、精度の高い写真の編集はもちろん、高品質なデザインやイラストを作成する、いわば画像編集する作業である。

 

4.リモートプルーフ

 校正に関わる情報を管理して校正紙に付加するためのシステムや、スキャン・印刷に関わるシステム、カラープロダクションプリンターなどで構成される。つまり、新たに導入したコンテンツ・マネジメントシステムに対して、新しい出力技術とスキャン技術を連携させることで、文字校正業務の完全オンライン化対応を実現しており、デジタルコンテンツプラットフォーマーへの変革に向けた取り組みに貢献できることはもちろん、出版業務の効率化をmediaお実現でききる。

これまでのコンテンツマネジメントシステムに対して、オンデマンド出力技術とスキャン技術を連携させることで、文字校正業務の完全オンライン化対応を実現しており、デジタルコンテンツプラットフォーマーへの変革に向けた取り組みに貢献することはもちろん、出版業務の効率化に貢献できる。

実践的なCMMの仕方

ICS_CMM_色変換_概念_10_new
 最後にまとめとしてCMMがどのように実行されるかを簡単に模式的に説明する。
 まず、これまで述べたようにカラーマネージメントシステムの三大要素について述べると、
1.ICCプロファイルを作る・・・画像情報のプロファイルを作成する(世界標準)
2.色空間を変換する・・・RGB色空間からCMY色空間への変換
3.レンダリングインテント(描画意図)・・・CMMMエンジンで行う(4つの色域変換)
であった。
この3つはどれも同じように重要な要素であったが、色の「決め」を決定するのがCMMである。つまりCMMのどれを選ぶかで画像形成の趣が変わってしまうのである。
4つあるレンダリングインテントの内どれを選ぶかは、業界や置かれている環境によって変わってくるが、いずれにしてもどれかを自分の意志でけってしなければならない。
ついでながら、色域変換の特徴をあげておく。
・視覚的:主に写真業界で使われるもで、彩度を犠牲にしても明度を維持しようとするもの
・再度:主にデザイン業界で使われるもので、明度を犠牲にしても彩度を維持しようとするものである
・相対的な色域を維持:視覚的と彩度の良いとこどりをしたもので、Adobe社のデフォルトになっている
・絶対的な色域を維持:インクの処方を変えたり全く新しい紙を開発した時などに使われるもので、共通したいろの簡易に問い次込めることである。つまり元の色域から外れた色は捨ててしまうというもの
因みに、映画で使用するフィルム(配給制になる)CMMは「絶対的な色域を維持」するを採用している。
その結果、色域の変換はどのようにするかというと、上図に示すように元画像Aと出漁画像Bを比較して同じ色が同様に変化したを計測する。結果として出力色に差異が発生した場合にはその補正量(差異)を算出する。
その補正量を逆補正させてやれば、色は元画像にぴったり一致する。(これは理論上の話であって、実際はそんなに甘くはない)しかし、色の一致は簡単ではなく先に述べたCMMエンジンの影響もあり複雑に補正されるので、最終的にはそこそこ見られた画像が創成される。
このレンダリングインテントはプリント(印刷)する機器によっても大きく異なるので、日ごろの実践経験を生かした機器選びとどのレンダリングインテントにするかを決定することが大切である。

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