ICS_ICC_プロファイル_マッチング_2_new

 ICCプロファイルの重要なことは、画像情報がメタデータとして原画像創成時に付託され、それがプリントアウトされるまで変更・維持されることであるから、メタデータをきちんと作らないとダメであるということである。
だから、市場に出回っている画像は全てICCプロファイルが添付されているのが常識である。(一部の画像ファイルは「ICCプロファイル無し」もあるが、こんなことを平気でやっている人は言語道断で、もはやプロのフォトグラファとは言い難い。とはいえ、市販のレタッチソフトを使えばICCプロファイルを作らなくともデフォルト値でICCプロファイルを作ってくれるのであるから安心して頂きたい。)
 ICCプロファイルを一度作ってさえしまえば、あとはどのプロセスにおいてもICCプロファイルの情報を参照して正しい色管理ができるようのな仕組みが出来上がっているのである。それにICCプロファイルは世界中で統一されており、だれででも理解できる言語になっていると言える。
 忘れてはならないことは、どのデバイスにもプロファイルが用意されているので、原画像をレタッチしたり、色空間変換したりする場合にそれぞれがマッチングを取られた状態に補正・修正されことである。つまり、固有のICCプロファイルをもつデバイス同士の間や原画像とデバイスの間で整合性が取れて(良い例がガンマ補正=システムガンマできる環境がある)、原画像を壊すころなくスムーズに運用管理されてゆくものである。勿論、これらの中枢となる主幹的な色空間(共通色空間)は、CIEの推奨するCIE L*a*b*表色系である。(他にもCIE XYZなどがある)