ICS_CMM_色変換_概念_10_new
 最後にまとめとしてCMMがどのように実行されるかを簡単に模式的に説明する。
 まず、これまで述べたようにカラーマネージメントシステムの三大要素について述べると、
1.ICCプロファイルを作る・・・画像情報のプロファイルを作成する(世界標準)
2.色空間を変換する・・・RGB色空間からCMY色空間への変換
3.レンダリングインテント(描画意図)・・・CMMMエンジンで行う(4つの色域変換)
であった。
この3つはどれも同じように重要な要素であったが、色の「決め」を決定するのがCMMである。つまりCMMのどれを選ぶかで画像形成の趣が変わってしまうのである。
4つあるレンダリングインテントの内どれを選ぶかは、業界や置かれている環境によって変わってくるが、いずれにしてもどれかを自分の意志でけってしなければならない。
ついでながら、色域変換の特徴をあげておく。
・視覚的:主に写真業界で使われるもで、彩度を犠牲にしても明度を維持しようとするもの
・再度:主にデザイン業界で使われるもので、明度を犠牲にしても彩度を維持しようとするものである
・相対的な色域を維持:視覚的と彩度の良いとこどりをしたもので、Adobe社のデフォルトになっている
・絶対的な色域を維持:インクの処方を変えたり全く新しい紙を開発した時などに使われるもので、共通したいろの簡易に問い次込めることである。つまり元の色域から外れた色は捨ててしまうというもの
因みに、映画で使用するフィルム(配給制になる)CMMは「絶対的な色域を維持」するを採用している。
その結果、色域の変換はどのようにするかというと、上図に示すように元画像Aと出漁画像Bを比較して同じ色が同様に変化したを計測する。結果として出力色に差異が発生した場合にはその補正量(差異)を算出する。
その補正量を逆補正させてやれば、色は元画像にぴったり一致する。(これは理論上の話であって、実際はそんなに甘くはない)しかし、色の一致は簡単ではなく先に述べたCMMエンジンの影響もあり複雑に補正されるので、最終的にはそこそこ見られた画像が創成される。
このレンダリングインテントはプリント(印刷)する機器によっても大きく異なるので、日ごろの実践経験を生かした機器選びとどのレンダリングインテントにするかを決定することが大切である。